2.東洋医学を学ぶ方法とは?

東洋医学・鍼灸を一般教養として知りたい。

東洋医学・鍼灸の知識の中でも、特に陰陽、陰陽五行と言った理論や、食物の寒熱の性質などは、一般的にも知っておくと便利なものです。また、西洋医学とは違ったアプローチとして、東洋医学や鍼灸を人生に取り入れてみたい方や、東洋医学・鍼灸とは何だろうと興味お持ちの方は、一般の方でも理解しやすい本などを選択して、読んでおくことで十分だと思います。

 ただし、東洋医学といえども、“医学”という名称が付いている以上は、その内容は奥が深く、時に間違った知識は害を招くことがあります。専門家ではないから許されるというものではないので、“生兵法は傷の元”とならないように、慎重に知識を身につけるべきものだと思います。また、このレベルでの知識は、自分で活用するためにとどめておくのが無難だと思います。

 多読家で知られる松岡正剛氏は、『多読術』という本の中で、「入門書を間違えると通俗的になりすぎるので注意が必要である。」と述べています。一般レベルや、家庭で使うレベルであっても、人の身体や健康をあずかるわけですので、あまりに簡単なものや、通俗的なものは避けたほうがよいでしょう。

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東洋医学・鍼灸を専門的に学びたい。

 東洋医学・鍼灸をより積極的・専門的に学びたい場合は、鍼灸学校に通うのが一番だと思います。カルチャースクールなどでも東洋医学や鍼灸を学べるコースがありますが、いくらこのようなコースを通っても、専門家としての一歩は踏み出せないと思います。資金や時間の折り合いがつくようでしたら、鍼灸の専門学校に通うことがベストだと思います。

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はり師・きゅう師免許をすでにもっている方。または学校に通っている方。

はり師・きゅう師の免許を既に持っている場合や、専門学校などに既に通っている場合は、より実践的な学びをしていく必要があります。

その一つは、自分に合った良質な師匠(または治療法)に出会うこと。そのために勉強会に参加したりすることが大切です。

 もう一つは、体系的に東洋医学・鍼灸医学を学ぶために、段階を追って本を読むことです。

 

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