3.東洋医学の本の選び方とは?

東洋医学も知識が大事、西洋医学の勉強も

東洋医学を本から学ぶには、自分のレベルに合ったものを選択すること、自分は何を学びたいか、自分にとっての必要性という観点から選ぶことが大切です。また、これらの本を読み解くために、辞書的な資料も必要なことがあります。

そのほかには、東洋医学は身体や病気を扱う仕事ですので、現代医学的な知識も必要となりますので、そういった本も持っておく必要があります。東洋医学は西洋医学とは違うものだと言って、現代医学の勉強を怠ることは、患者さんにとって不利益になります。また、西洋医学の勉強が、東洋医学の勉強を補うこともありますので、両方をおさえておくことが大切になります。

初心者は初心者向けから

自分のレベルが初心者であれば、当然平易で分かりやすく、全体を概観できるものが必要になりますし、また、初めて出くわす用語に慣れるためにも、辞典や辞書のようなものも必要となります。初心者のレベルを超えましたら、脈診を解説したものや、古典などに少しずつ挑戦することになります。

自分は何を学びたいかで選択する

 闇雲に本を選んでも、自分が学びたいことがかかれていなければ無駄になってしまいます。そこで、自分は脈診を学びたいとか、腹診を学びたいとか、はたまた鍼灸や東洋医学の歴史を学びたいのか、そういった自分が学びたいことをはっきりしておくことが大切です。また、鍼灸には大きく現代派と古典派がありますが、現代派であれば、解剖学的な知識も必要となりますので、そういった本や、現代派の先生が解説したものなどを選択すると良いと思います。

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 東洋医学・鍼灸をより積極的・専門的に学びたい場合は、鍼灸学校に通うのが一番だと思います。カルチャースクールなどでも東洋医学や鍼灸を学べるコースがありますが、いくらこのようなコースを通っても、専門家としての一歩は踏み出せないと思います。資金や時間の折り合いがつくようでしたら、鍼灸の専門学校に通うことがベストだと思います。

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本の購入は速やかに、そして惜しみなく。

 東洋医学を学びたい方に、その学びたいレベルに応じて本を紹介することがありますが、「高いから買えません。もっと安いのはありませんか?」とか、「これは難しいので読めません。」と言ったことを最初から言う人がいます。東洋医学・鍼灸であっても、医学に変わりはなく、そして身体や健康をあずかるのですから、中途半端な知識はかえって害を招く危険があります。そのことを伝えたいのですが、なかなか理解されることが少ないのが現実で、東洋医学・鍼灸というものが、とても簡単なものだと思われているのかと感じます。
いやしくも医学を学ぼうとするものが、そのために必要な本が高いとか、難しいとか言っていては、専門家としてやっていくことは、その時点で難しいと思います。
東洋医学・鍼灸の本は、あまり多くの冊数が売れないので、単価が高くなります。しかし、高いからと購入を躊躇しますと、その後手に入らないということもありますので、ほしいと思ったら躊躇なく、そして惜しみなく購入してください。

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