漢方薬の長期(5年以上)服用は注意が必要!?

漢方薬関連のニュース_東洋医学・漢方・鍼灸を学ぶ

漢方薬の長期服用による副作用のニュースがありました。
漢方薬を専門にしている医療関係者の間にも衝撃が走りました。

いったいどこまでの線引きをしたら良いのか、どこまで有効な指標なのか、臨床をしている先生の中でも、まだまだ議論の余地がありそうですが、こういったことがニュースに上がると、一般の方はどうしたらいいのか、漢方薬の使用をためらったりするかもしれませんよね。
専門家による、さらなる追加の研究を待ちたいところであります。

しかしその一方で、「漢方薬は体質改善だから、長く飲む必要がある」といって、漫然と、だらだらと同じ漢方薬を処方する医療者は、これを機会に考え方を変えていかざるを得ません。そもそも漢方薬は、しっかりと弁証論治をして証を決めて処方をすれば、飲んだそこから効果を実感するものです。
“漢方薬は長く飲み続ける必要がある”というは、いつの頃からか、実力のない医療者側が流布したのではないかという説もあります。それを鵜呑みにし、無駄に服用している患者様はいい迷惑ですよね。
これは明らかに勉強不足の医療者の怠慢ですから、ポジティブにいえば、このニュースによって、無駄な漢方薬の処方が減り、治せない漢方医が淘汰されるというメリットを期待したいと思います。

でも、やっぱり、こういったニュースによって、本来漢方薬の恩恵を預かるべき患者様が、漢方薬から遠ざかってしまうデメリットがないようにと心配するところ大でありますね。

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