「ウコン」の種類と有効成分

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【素材図鑑-伝統素材から新素材まで-】「ウコン」の種類と有効成分

“ウコンの力”という商品を飲んでいる方は多いかもしれませんが、実際それが何であるかを知って飲んでいる人は少ないかもしれません。

ウコンとは沖縄では“うっちん”とも呼ばれ、アジアでは結構広く栽培もされています。

そのウコンに4つも種類があることをご存知でしたか?

しかし“ウコン”とは少しアバウトな用語で、もう少し絞って正確に言えば、“ウコン”とは本来“秋ウコン”のことのみを指します。

このあたり、東洋医学で生薬を学ぶときにはとてもややこしい。

ということで、上述の記事を引用してみましたので、参考になさって下さいませ。




秋ウコン(ウコン)
学名:Curcuma longa L.
英名はTurmeric。沖縄の方言では“うっちん”とも呼ばれている。熱帯アジアを原産とし、インドをはじめ、インドネシア、ベトナム、中国南部などで栽培されている。国内では沖縄、九州南部での栽培が盛ん。有効成分のひとつであるクルクミンをを高含有するのが特徴。春から秋にかけて成長し、初秋に茎の間から白い花を咲かせることから“秋ウコン”と呼ばれる。

春ウコン(キョウオウ
学名:Curcuma aromatica Salisb.
英名はWild Turmeric。沖縄では“春うっちん”とも呼ばれる。東南アジア、中国南部に分布し、国内では沖縄、九州南部などでの栽培が盛ん。黄色色素のクルクミンのほか、精油成分(ターメロン、シネオール、クルクモール、α-クルクメンなど)も豊富に含まれている。春から秋にかけて成長し、ピンク色の花を咲かせることから“春ウコン”と呼ばれる。

紫ウコン(ガジュツ)
学名:Curcuma zedoaria Rosc.
英名はZedoary。沖縄では“紫ウコン”とも呼ばれる。マレーシアやインド、ヒマラヤなどが原産地で、中国南部、沖縄などで栽培されている。生薬としても利用され、芳香性健胃剤の原料にもなる。クルクミンを含まず、シネオール、カンファー、アズレンなどの精油成分を高含有する。根茎の外観は紫がかっており、切断面は白っぽい紫色。春から秋に成長し、白みがかったピンク色の花が咲く。

黒ウコン
学名:kaempferia parviflora
別名はKra chai Dam(クラチャイ・ダム)、Thai ginseng。原産地はタイ、ラオス。現地では、古来より日常的に摂取されている伝統生薬。民間薬として、滋養強壮、精力増進、血糖値の低減、体力回復、循環器の改善、消化器系の改善に用いられている。特徴成分はポリメトキシフラボノイド。新規のアンチエイジング素材として、日本市場において本格的に流通がスタートしている。

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