6.東洋医学・鍼灸医学の師匠の選び方

鍼灸師に師匠はつきものです。それは、自分が勤めた鍼灸院の先生だけではなく、勉強会で出会う先輩諸先生すべてが、自分の師匠になりえる存在であると思います。また実際に出会う鍼灸師の先生だけではなく、書物や書物の著者も師匠となります。こういった幅広い意味での師匠との出会いが、今後の鍼灸師としての自分の進路に大きな影響を与えます。

鍼灸学校での出会い

 鍼灸学校の先生は、学校所属の教員の場合は臨床経験が少ないものですが、自分の鍼灸院を持ちながら講師として学校で教えている先生は、臨床経験も豊富で、治療院の経営なども含めてとても参考になるお話をしてくれます。こういった先生は貴重ですので、在校中からよく相談をしておくと、良き師匠としてアドバイスをしてくれることが多いです。

勉強会・研究会での出会い。

勉強会・研究会は、ある一つの方法論を探究するところが多いので、それだけ集まっている先生はコアな方が多いように思います。特に勉強会・研究会を主催する会長レベルの先生は、治療技術、学問、経営といった面でも学ぶものがとても多くあります。会長レベルだけではなく、会の中の中堅どころの先生でも、尊敬できる一面を持っている方も少なくありません。自分に合った勉強会、研究会を探し、そこで会員の方と積極的に交流をすることも師匠探しには大切なことです。

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クリニック・病院・鍼灸院での出会い

自分がアルバイトしたり、勤めた先の鍼灸院の先生がいい先生であるとしたら、それはとても幸運と言えます。逆にあまり見習う面がない先生だったときは、反面教師として学ぶようにし、技術面でも学問の面でも変な癖はつけないようにするか、そこの治療院には長居しないようにするといいかもしれません。

また、自分が通っているクリニックや鍼灸院などがあり、そこで施術を受けている先生に師事するという選択もあります。実際に自分が施術を受けていれば、その先生の良さを体感しているので、師匠としてついていく気持ちも自然と出てくると思います。

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