前ページの「4.東洋医学・鍼灸医学の治療法の選び方」とも関係してきますが、自分がやってみたい治療法が見つかったら、その研究会や勉強会に入ることをお薦めします。しかし勉強会も様々ありますので、以下その選び方を述べてみます。
まずは情報を集める
現在はネットに情報がたくさんありますので、まずは検索をして片っ端から調べ上げていくことが大事だと思います。
その他、例えば鍼灸の場合ですと、月刊『医道の日本』には、勉強会の情報や勉強会を主催する会長やその会員による臨床報告などが掲載されたりします。また、『医道の日本』の1月号や3月号は、研究会の紹介記事や広告が多い号ですので、そのあたりを情報源にしてみてはいかがでしょうか。
その他に、鍼灸学校の先生や先輩から情報を聞く、自分が理想とする鍼灸師の先生を見つけ出し、その先生に相談してみるのも確かな情報源となります。
聴講生として参加してみる。
鍼灸の研究会の中には、聴講生を受け付けているところも多いですので、一度聴講してみることをお薦めします。その際に見ておくべきことは、研究会に活気があること、研究会に参加している人々の多くが、鍼を生業としているかどうか、マスプロ形式ではなく、個々の生徒への指導が出来ているかどうかなどを見ておくといいでしょう。
会員数の多さについて。
鍼灸の研究会は、会員数が多ければ良いというものではありません。逆に少なすぎるのも活気がなかったり、少数の人の馴れ合いの会になっている可能性もあります。よって会員数は勉強家や研究会を選ぶ指標にはなりません。
指導者の有名・無名について
鍼灸界にも有名な先生がいらっしゃいます。たしかに有名なだけの理由があるかと思いますが、その後の進歩が止まっている先生も入るような・・・気もします。また、有名な先生の指導を仰ぎたいと思って入っても、その先生から直接指導を受けられないこともあります。逆に無名ではあっても、凄腕の先生はいるものです。勉強会選びは、主催する先生の有名・無名ではなく、あくまで自分が進みたい方向性を軸にして、自分の目で見て、理想とする先生のいるところがよいと思います。