鍼灸学校では、鍼灸師が侵してはならない過誤を徹底的に学びます。
しかし、鍼灸免許取得後、いざ臨床の現場に立ってみると、あれほど注意するように教えられたことを疎かにしがちです。
疎かにするというよりは、卒業後時間が経っていると、安全のためにすべき施策をすでに忘れてしまっているということもあります。そもそも鍼灸学校は、鍼灸師になるための学問や技術は教えてくれても、開業のノウハウなどは教えてくれませんので、なかなか具体的な開業のイメージがつきにくいというがあります。
そして、鍼灸師としての技術や学問を身につけることに多くの時間を割きますので、そちらにばかり気が向くので、つい安全対策は“している”ものと思い込みがちであります。こういった“している”つもりのヒューマンエラー、思い込みが大きな事故につながる可能性はあります。特に開業鍼灸師や、多くの鍼灸師を抱える治療院の院長は、このあたりを十分注意し、ヒューマンエラーが起きないような仕組みづくりしておくことが大切だと思います。
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本書はヒューマンエラーが起きないような施策、事故が起きないような予防対策、そして事故が起きてしまった後の対処などが具体的に記されています。
上に掲載した2冊の本は、似たようなタイトルでありますが、内容は微妙に異なっています。どちらとも所有しておくことをお薦めしますが、先ずはどちらかを読んで、実行しておくことをお薦めいたします。
【その他鍼灸院経営に関するおすすめ図書】
鍼灸OSAKA112号 開業の条件 鍼灸院に求める「スタンダード」とは
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鍼灸OSAKA編集委員会 森ノ宮医療学園出版部 2014-03-10
都内で鍼灸師をしています。国際中医師の免許を取得するため、勉強中であります。
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