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「お屠蘇気分もほどほどに・・・」「お屠蘇気分も早々吹き飛んで・・・」などと日常的にも使われる「お屠蘇」という言葉。
ほろ酔い気分に浸ったりする言葉なので、私は“お屠蘇=お酒”というものだと思っていました。
しかししかし、お屠蘇とは漢方薬だったのであります。
それを知ったのは、奥さんの実家に行った時、義母が出してくれた本物のお屠蘇に出会ってから。
お屠蘇に使われる漢方生薬は、地域の伝承などや、家庭で伝わるものなどで様々なものが使われるそうですが、山椒(さんしょう)、白朮(びゃくじゅつ)、防風、桔梗(ききょう)、桂皮(けいひ)、陳皮、丁子、小茴香(しょうういきょう)、浜防風などが一般的だそうです。
そしてそのルーツは、あの『三国志』に出てくる伝説の名医、華佗(かだ)の「八神散」に辿ることができるとか。
これらの生薬の性格と見てみると、胃腸の働きを活発にするものが多いです。
胃腸は健康の基本ですから、おめでたい新年の席で、家族の健康を祈りながら飲み継がれてきたのでしょう。
お屠蘇はお酒のイメージが強いですが、みりんに浸けても良いので、ドライバーや年少者がいるご家庭では、みりんでお屠蘇を造ってみるのも良いかと思います。
今年はもう三が日も過ぎてしまい、お仕事が始まった方もいるかと思います。
来年はこの記事を思い出して、“お屠蘇気分”に浸ってみてはいかがでしょうか?
都内で鍼灸師をしています。国際中医師の免許を取得するため、勉強中であります。
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