先日、当ブログでウコンについての記事を引用したところ、漢方薬の牧野利明先生からご指摘を受けました。
牧野利明先生は、『いまさら聞けない生薬・漢方薬』という本の著者でもある著明な方。
以下そのご指摘を引用いたします。
牧野 利明先生からのご指摘
う〜ん、まず、「ウコン」の多義語を整理しましょう。植物の種名の「ウコン」は、ショウガ科Curucuma longa以外、あり得ません。で、話題となっている「ウコン」という用語が、実際には何を指しているのか、例えば、それが「ウコン属植物」の意味なら、確かにいくつかの種があります。このページは、項目名が植物名を指しているのなら、「黒ウコン」という項目名はあり得ず、ちょっといい加減です。「ウコン」と言った時に、文脈に応じて、それが植物の種名、属名、その種の別名または通称名、それを利用した商品または素材名など、変化する事をまず理解し、整理しないといけないかと思います。学名は種名以外にあり得ませんし、それを原料にした素材名、商品名は、非常に混乱しています。素材名が混乱している理由は単純で、「商品価値を上げるために勝手に命名したから」です。「〇〇ニンジン」という素材名なんて、ひどいものです。
ということで、現在「ウコン」という名称は、とても混乱しているようです。
中薬学の授業でも、春ウコン、秋ウコン、そして生薬のウコン、などなどと説明があったのですが、どうもこんがらがっているのです。
ものの名称とは定義でありますから、このあたりはしっかりと整理して説明しないといけないと思います。
今後整理してここに書きたいと思いますので、今しばらくお時間いただけたらと思います。
【参考資料】
都内で鍼灸師をしています。国際中医師の免許を取得するため、勉強中であります。
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